愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
「私たち、小さい頃会っているらしいんです。そんなこと言われても覚えてないですよねぇ」
「ええ」
それから、また数瞬の無言。
会話が続かない。
池があってよかった。私たちは今、鯉を眺めています。無言でもおかしくないのです。わあ、錦鯉ってきれいだな。すっごく昔人面魚って流行ったけど、あれってどうなったのかな。
「雫さん」
突如として高晴さんが私を呼んだ。
「ひゃい」
はいと答えたつもりが突然すぎて噛んだ。ひゃいってなによ、ひゃいって。
「私と結婚しませんか?」
「ひゃ、は?」
今、勢いではいって言おうとした、私。
結婚?結婚ですと!?
明らかに乗り気じゃなさそうですが、結婚ですか!?
「結婚……」
「急に驚かせて申し訳ないのですが、私は本気です」
高晴さんは池の鯉を睨んだまま、無表情でさらさらと語りだす。
「有り体に申し上げますと、私は一人息子ですし、父は高齢。そろそろ両親を安心させてやりたいという気持ちがあります。母親同士気心が知れているあなたなら、お互いの家族も安心なのではないかと思いまして」
「え、はあ」
突然堰を切ったように話し出す目の前の男性に、私は圧倒されてしまい言葉が出ない。
「ええ」
それから、また数瞬の無言。
会話が続かない。
池があってよかった。私たちは今、鯉を眺めています。無言でもおかしくないのです。わあ、錦鯉ってきれいだな。すっごく昔人面魚って流行ったけど、あれってどうなったのかな。
「雫さん」
突如として高晴さんが私を呼んだ。
「ひゃい」
はいと答えたつもりが突然すぎて噛んだ。ひゃいってなによ、ひゃいって。
「私と結婚しませんか?」
「ひゃ、は?」
今、勢いではいって言おうとした、私。
結婚?結婚ですと!?
明らかに乗り気じゃなさそうですが、結婚ですか!?
「結婚……」
「急に驚かせて申し訳ないのですが、私は本気です」
高晴さんは池の鯉を睨んだまま、無表情でさらさらと語りだす。
「有り体に申し上げますと、私は一人息子ですし、父は高齢。そろそろ両親を安心させてやりたいという気持ちがあります。母親同士気心が知れているあなたなら、お互いの家族も安心なのではないかと思いまして」
「え、はあ」
突然堰を切ったように話し出す目の前の男性に、私は圧倒されてしまい言葉が出ない。