【短編】チョコレートは恋の味
「ねえ、本当に、何がいい?」


お願いします、千宙が頼りなんです。


女子力の高い、ちゃんと女の子やってる千宙を頼れば間違いはないんだっ!


「え~。そうだなぁ。」


もったいぶる、千宙。


さては、わざとやってる?


千宙は私が甘いもの苦手なの、知ってるはずだし・・・。


ちらり、と確かめるように千宙の顔を見ると、案の定、千宙はにやにやしていた。


ほ、ほんとにやめてよぉ。


「私からの友チョコ、せんべいになるよ?」


反撃開始。


バレンタインデーにせんべいもらってうれしい奴なんかいないだろう。


< 3 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop