【短編】チョコレートは恋の味
「俺はほしいけどなぁ?」


そんな話をしていると、そんな声が上から降ってきた。


「はい?」


「聞こえなかった?俺、波奈ちゃんのチョコほしいんだけど?」


聞こえてますとも。


心配しないで。


「なんで羽柴(はしば)にチョコあげなきゃいけないのよ?」


羽柴・・・何だっけ。


確か、雄吾(ゆうご)?


「あんたは、私なんかがあげなくても、たくさんもらえるでしょうが。」


羽柴は学校一といっても過言ではないくらいのイケメンだ。


男子に全く興味のない私からしても、アイドル並みなんじゃないか?と思えるレベルだ。


私がチョコをあげなくても、バカみたいな量のチョコを貰うだろう。


むしろ、消費するチョコが多くなるだけだ。


・・・そんなに甘いものが好きなのか?


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