雨と制服とジャージ
停電とカミナリ
26歳。独身。おうし座。B型。一人暮らし。
出身大学は、私が受ける大学と同じ。
生徒指導もしていて、体育の時間は鬼教師。
怖いけれど、隠れファンもいるらしい。

私が知っている先生の情報はそのくらいで。
彼女はいるのか、不明……。

口元までちゃぷんとバスタブの湯に沈む。

人様の家のものをあまりまじまじと見るのもダメだろうけれど、ボディソープとか、シャンプーは男物。
彼女と一緒に住んではいないようだ。

男の人の部屋に来たのも初めてなのに、ましてやそれが氷上先生の家だなんて、誰にも話せない。

ふー……。十分温まったし、出よう。
先生も体冷えてるだろうし、お風呂に入るかも。

バスタオルで拭きながら洗面所に出ると、そこには新しい着替えが置かれていた。大きなスウェットとTシャツ。
乾燥機は勢いよく回っているし、もうすぐ乾きそうだ。
だぼだぼのスウェットとTシャツを着て、洗面所から周りを覗く。
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