雨と制服とジャージ
「な。何ですか……」
「何ですかじゃねえよ。無邪気に炊きつけやがって」

耳元で甘く毒付かれて、ぎゅっと抱きしめられ、先生の手が……胸に当たってる。

「……あ……先生」
「どうしてくれんの。……お前」

先生の熱い吐息に、体も熱くなる。
体の中が熱くて、熱くて、心臓が忙しく鼓動を打つ。

どうしてくれんのって……。
先生、誘ってる……?


私は、一息置くと、先生の前で大きなスウェットを引き上げ、ばさりと脱ぎ捨てた。
この暗闇でははっきりとは見えていないと思うが、何も纏ってはいない。

「……おい、濱崎」

圧倒されている先生を逃さないように、裸でそのまま大きな体を抱きしめる。

さっきから続いていた、先生の昂りだって知っている。何度も私のお尻に当たっては避けてくれていたことも。
あれで……私も、焚きつけられたんだから。
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