雨と制服とジャージ
外では、遠のいた雷鳴に、雨音が聞こえる。
部屋の中では私の乱れた呼吸と混じり合う熱い吐息。先生の服と、ブランケットが擦れる音。

そして、キスの激しさを物語る音。
唇が離れると、銀色の糸が繋がった。

「…………物欲しそうな顔してんな」

まだ唇を開いたままの私に、先生は憎たらしく呟いた。

「そんな顔見えるんですか、暗いのに」
「見えるてよ。ここもな」

先生は白く丸い膨らみを持ち上げ、やわやわと柔らかさを楽しんでいる。

「や……っ」
「嫌じゃねえだろ。嫌な奴が男の前で全部脱ぐか」
「いや……じゃないです」
「そうだろうな」

先生の唇が下がって、持ち上げた膨らみの先にキスをした。
思わず先生が着ているシャツを握る。

「先生は、……嫌じゃないですか?」
「え?」
「私のこと……」

こんなはしたない私のこと、嫌じゃない?
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