君の姿、午後5時半【短編】
私が高校生になってからもう一年になる。


私が此処でバイトを始めてから半年が経つ。


半年が経ったとはいえ、まだまだ新米だし、仕事に関しては慣れたとは云い切れない。


そして仕事より何より、バイトの最中に必ずといって起こる"ある事"に私は困っていた。


クレームを云い付けにやって来るお客様が多いというわけじゃない。


クレームを云われるよりも、私としては少し困ること。




――色々な意味、で。




そんな事を考えながら横目で店内の壁に掛かっている時計に視線を移してみると、丁度時計の針が5時半を回ったところだった。
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