君の姿、午後5時半【短編】
混乱していたからその日、私がどう対応したかはあまりの恥ずかしさで忘れてしまったけれど。
それからというもの、この半年近くの間、彼は私がシフトに入っている日に来店しては軽い告白をして直ぐに帰るという行動を繰り返している。
でも彼は、毎回店から帰る前には律儀にも必ず何か一つ商品を買って行く。
だから特別変な子でも、特別嫌な子だというわけでもないと思う。
そして今、現在進行形で私の手を握って離さない彼の顔を一度じっくりと見てみれば、幼さを残してはいるがとても端整な顔立ちをしている事に気付く。
今まで告白らしき発言を終えると、直ぐに帰って行ったからちゃんと確認する暇も余裕もなかったけれど、彼が着ている学生服と胸に掛かっている名札からして恐らく中学生だというのも気付いた。
中学生だとすれば彼の放つ雰囲気から見て、私より一つ年下の中学3年生のような気がする。
それからというもの、この半年近くの間、彼は私がシフトに入っている日に来店しては軽い告白をして直ぐに帰るという行動を繰り返している。
でも彼は、毎回店から帰る前には律儀にも必ず何か一つ商品を買って行く。
だから特別変な子でも、特別嫌な子だというわけでもないと思う。
そして今、現在進行形で私の手を握って離さない彼の顔を一度じっくりと見てみれば、幼さを残してはいるがとても端整な顔立ちをしている事に気付く。
今まで告白らしき発言を終えると、直ぐに帰って行ったからちゃんと確認する暇も余裕もなかったけれど、彼が着ている学生服と胸に掛かっている名札からして恐らく中学生だというのも気付いた。
中学生だとすれば彼の放つ雰囲気から見て、私より一つ年下の中学3年生のような気がする。