君の姿、午後5時半【短編】
そんな彼が、店でしか逢う事のない私に告白をしてくるのが不思議で仕方がない。


バイトの仲間は最初の内、此処で働いていてこのような展開を目にする事は今まで無かった、と驚いていたのだが今や皆、彼を応援してるようで。



……いや、応援というより面白がっているだけか。



そう判断して、私は小さく溜息を吐く。


周りの空気と指先に感じる体温に、今日はどう対応すれば良いのだろうと眉を寄せ考えていると男の子が突然、ぱっと私の手を離した。
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