この執事をクビにしてください!

俺が今日からお前の執事だ




昨日、午後7時。

「心音さま、ご夕食のお支度ができました。」

いつも通り、宮地が私を呼びに来た。

そして、いつもと違うところいえば、その後ろに若い20代くらいのイケメンが立っていたことだった。


「宮地、後ろの方はどなた?」


興味本位、それと顔がタイプってのもあったしなにより

『女子高だから出会いがない』

ってのが一番大きかった。



「こちらですか。心音さまご紹介致します。」


宮地がそう言うと、イケメンが前にでて


「心音さま、申し遅れました。わたくし、宮地暁と申します。本日から秋園家に勤めさせて頂くことになりました。何卒宜しくお願い致します。」


みやじ?

不思議に思って首を傾げていると



「心音さま、わたくしの孫にございます。」


そう宮地が言った。

孫、、



「...えっ?孫!?ってか宮地っていくつなの?50代にしか見えないんだけど...」


「はい、詳しい話は旦那さまからお聞きになって下さい。わたくしは今年で65になります。では、食堂へ...」


そう宮地に促され、家族全員が揃った食堂へと行った。



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