舞蝶~絶望を知った女総長~ ※コメディあるZE☆
愛「では、これより会合を開く」
私が学校で出している声とは違う系統の男の声を出す。
ダンディな声かな。因みに学校ではなんか……イケメンっぽい声。
…………よく分かんないや。
え?声帯どうなってんのって?
…………ほら、そこは、さ。
フィクションクオリティっていうか……。
ごめん言い直していい?
fiction quality ((ドヤァ
おっと。
今会合中なんだった。
愛「それぞれの地区の近状報告を始める。
先ずは桜川組からだ─────────」
─────────────────────
愛「これで会合を終了する」
私がその言葉を発する。
ん~……。
市ノ川(息子)がなんかガチガチしてるんだよねえ。
緊張してんのかなww
よし、やるか。
これからやることは市ノ川(息子)にとって予想外の事だろうね。
愛「んじゃまあ、お待ちかねのパーリータイムとしますかねぇ!」
裕翔以外の全員「「「「いぇぇえええい!!!!」」」」
裕「?!」
桜川組組長(以後“誠(まこと)”)「あーつっかれたぁ!」
戸川組組長(以後“星(せい)”)「月1の会合後の飲み会だけが俺の癒し! 本城組最高!!」
坂野組組長(以後“三月(みつき)”)「やっと飲めるぜぇ!!」
愛「ほぉ~ら飲め飲め! 年代物揃ってんぞ!!」
北條組組長(以後“秋(あき)”)「よっ本城組! 太っ腹!!」
菊水組組長(以後“涼夜(りょうや)”)「お前らうるせえ……俺は寝たいんだよ……」
高田組組長(以後“夏希(なつき)”)「連れねー奴だな。お前も呑めよ。ウメぇぞ!」
勝田組組長(以後“時雨(しぐれ)”)「かーっ! やっぱここの酒は美味いわぁ!」
苅谷組組長(以後“碧(あおい)”)「あ~っ!ずりぃぞ時雨ぇ! まだ乾杯してねーよ!!」
市ノ川組組長(以後“龍二(りゅうじ)”)「おーし! んじゃ、かんぱーい!」
「「「「「「「「「かんぱーい!」」」」」」」」」
祐「?!?!」
そう。
今読者のキミ達が察したように、会合の後は皆で酒盛り(パーリィー)を開催するのだ!
え? 察してないって??
…………察した、よね?
さて!
市ノ川(息子)はどーんな顔かなっ!
私は市ノ川(息子)の顔をこっそり窺う。
愛「ぶはっっ!」
……吹き出しました。
なにあれぇ?!
なにその顔?!
口を半開きにして父親を呆然と眺めてるそのface!
キミ良いね! 最高だよ!!
もしかして龍二のことを堅物だとでも思ってたの?!
私の前ではだらしなくうちの親父と肩組んで歌ってる絵に描いたようなダメ人間なのに?!
ぶっはははははぁ!!wwwww
私は腹を抱えて床を叩き悶える。
辛いよ! 辛すぎるよ私の人間関係!!
腹痛い!!
龍二「ちょww 笑いすぎwww ぷ、ぷぷぷぅwwwwwwww」
お前が一番ウケてんじゃねえか
愛「あー笑った笑った……腹痛ぇ……」