舞蝶~絶望を知った女総長~ ※コメディあるZE☆
よかれと思ってドッキリ仕掛けたら怒られたンゴ( ;꒳; )
さてさてそれから2時間半と少しが経ち、ただいまの時刻は午前1時。
いやあ、仕事してたらあっという間だったね。
『毒牙』以外の族や組は更生することなく私にボコされた訳だけど。
まあそんな簡単に更生は出来るもんじゃないよね。
『毒牙』がレアケースなだけ。
今?
今はね、とある大きな倉庫の前にいます。
もう日にちまたいじゃってるけどあいつらならまだ全然活動時間内でしょ。
ちなみに今の格好は黒いパーカーに黒いシャツに黒いズボン青いショートカットの髪に両目青のカラコン。
これは私の活動の誰の特徴にも合っていない。
つまり、容姿から私を予想する事など不可能だということだ。
て、こ、と、で。
始まりました愛乃のドッキリ大会〜!!
プチドッキリを愛乃の所属する世界一の暴走族“蝶華”に仕掛けるという企画だよ!
[脳内アナウンサー]
『今回は何をするんですか?』
[仕掛け人の愛乃さん]
『それは! じゃじゃーん!』
パネルダヨ☆
↓
┌───────┐
│ いきなり襲撃 │
│ ドッキリ ! │
└───────┘
パチパチパチパチ〜!
(※一部の端末では正常な形状にならない可能性がございます。ご了承ください)
[脳内アナウンサー]
『これはどのような企画なのですか?』
[仕掛け人の愛乃さん]
『ふっふーん! それはだね、なんの前触れもなく、いきなり何者かが襲撃してきたら私の優秀な部下達は一体どのような反応をするのか、という企画だあ!』
[脳内アナウンサー]
『では、どのような目的があるのですか?』
[仕掛け人の愛乃さん]
『これはね、一種の訓練なのだよ! いつなん時でも柔軟に動ける為の、ね。まあ、抜き打ちテストとでも言っておこうか』
[脳内アナウンサー]
『なるほど、流石は世界一の暴走族。訓練のしかたも違いますね』
[仕掛け人の愛乃さん]
『っていうのは建前で、ただ単に部下達のびっくりする様子を見たいだけなんだけどね』
[脳内アナウンサー]
『…………』
あ、ごめんなさい。
ではでは気を取り直して!
─────ガッシャァァァアアアアン!!!
うーん……ここはまだ少し幼い感じの青年の声でも出しておくか。
愛「どーもどーもぉ! あんたら世界一の蝶華って族で合ってるよなぁ?」
下っ端たちが一斉に身構えるのが見える。
さすが、私が鍛え上げた族だ。
?「どうした? ……! 何者だ」
幹部が出てくる。
うん。切り替えも中々だな。