舞蝶~絶望を知った女総長~ ※コメディあるZE☆
俺に(いきなり)触れたらケガするぜ? ……いやマジで。
その後は特に何も無く授業が終わった。
暇だナ。
……
愛「あ、昼ごはん食べる時間か、今」
やけに人が教室にいないなと思ったら今昼休みだったんか。
よし、お腹空いたし購買で飯買って理事長室で食うか。
そういえば遅刻しそう(した)だったから飯食べてなかったんだった。
愛「購買って一階だったっけ。ここが四階だから一階まで降りなきゃならんのか」
それに購買はここのほぼ真下の位置にあって、階段はここから離れている、と。
購買は確か窓あったよな。転校した日に見たから覚えている。
外の中庭には人がチラホラいるくらい。
真下のベンチには端に人が一人。
よし。
窓を開け、身を乗り出す。
教室にいる奴がギョッとして私の事を見てるけど知らなーい。
愛「とぉうっ!!」
おぉっと愛乃選手! 華麗なジャンプを決めたぁっ!!
シュタッ。
ベンチの上に着地する。
勢いを殺すために少ししゃがんだ。
あ、人はちゃんと避けてるからな? 無事だからな?!
その証拠にその人ものすんごいびっくりした顔でこっち見てるし!
────ぐぅぅううう
愛「あー腹減った。早く飯買お」
私は何事もなかったかのようにベンチから降り、購買(窓)へと向かう。
?「ちょ、ちょっと待て!」
あん?誰?
……あーベンチの人か。
愛「なんだね。腹減ったから早く行きたいんだけど」
────ぐぅぅぅぅううううう
あーほらさっきよりおっきい音鳴っちゃったじゃん。
?「す、すまん。いや、……お前、今どこから降ってきたんだ?」
四階ですが。
愛「上」
?「いやそんなことは分かってんだよ。何階から?」
愛「四階」
?「……は、はぁっ?!」
なんか唖然としてる。
えー、なんだよ。
愛「それだけなら俺行くな。さらばじゃ」
何食べよーかなー。
後ろから私を呼ぶ声が聞こえた気がしないでもないけど私はとりあえず購買(窓)へと走った。