舞蝶~絶望を知った女総長~ ※コメディあるZE☆


愛「ここ、食堂も兼ねてたのか」


購買の隣に食堂があった。
市販のパンと定食、自由に選べるらしい。
ハンバーガーやうどん、幅広いジャンルの食べ物があった。
ラッキー。さすが金持ち学園!

食べる場所は自由らしく、トレーを持って食堂を出る人も結構いた。


とりあえず気分的に今日は理事長室キャンセルで定食デーにしよ。
理事長室に行くのはパンデーの日で。

うんうん、それがいいな。
定食はそこまで持ち運べないもんな!

え? 持ち運べるって?
いやいや、私でも絶対無理。
だって私自慢じゃないけどいっぱい食べるし。


んじゃ、注文に行きますかぁー! ……








────愛「フ、フフフ、フフフフフフフフフッ……」


私は目の前に広がった光景に思わず笑みをこぼす。


カレー、うどん、ラーメン、牛丼、ハンバーガー、生姜焼き、サバ煮込み、オムライス、ハンバーグ、etc……


食欲をそそるような料理の数々が私を誘惑する。
まるで食べられるのを今か今かと待ちわびているようだ。

定食屋のおばちゃんの笑顔が少し引き攣っていたが、この素晴らしい料理の前では無力。


愛「んじゃ、遠慮なくいただきますっ!」


早速私はうどんに手を伸ばす。
もちもちのうどんとダシの効いているつゆが見事にマッチしていて美味しい。


──ちゅるちゅるちゅるっ!


愛「ああ……美味しい……! 俺はこれを食べるために生きてきたっ!!」


うどんを早々に食べ終え、次の料理に手を出す。


ものの一分もかからない内に一つの料理を平らげていく私を見て、周りの人は目をひん剥いていた。

でも気にしない。
あー美味しぃ〜!






────愛「ふぃー! ごっそさんでした!」


十数分後、全てを胃の中に収納した私は空になった皿の前で手を合わせていた。

うんん……もっと頼もうかな……ちょっと足りないような……


?「ちょっといいか」


と、そこで誰かに話しかけられる。

な、何奴っ?!?!──────







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