舞蝶~絶望を知った女総長~ ※コメディあるZE☆
〖side:本城愛乃〗
パッフェルベル!!!
……なんか突然思いついただけなんです。ごめんなさい。
さて、どうしようか。この状況。
なんだかイケメン集団が私の前に立ちはだかってる。
ベルリンの壁並みに立ちはだかってる。
もうベルリンの壁壊されてるけど。
しばらくリーダー格っぽい男と見つめあって(睨み合って)いると、相手の方から声をかけてきた。
裕「聞きたいことがある。屋上に来い」
ファッ?!
いきなり? いきなりなんですの? ジャッジメントですn……ごほん。
えー。なんか顔が『俺の言うことは絶対だZE☆』みたいな腹立つ顔してるから別に行ってもいいんだけどなんかやだ。
それにまだご飯追加頼もうと思ってたし、行かなくてもイイよね☆
愛「断る」
言った途端立ちはだかるベルリンの壁(仮)(複数)が固まった。
えっと、断られることを予想してなかったのかな? おつむが弱いのかな?
ハイスミマセン煽りすぎました……
でも私は行かないぞ!!
まだご飯食べるんだもんっ!
あ、ほんと、すんません。
裕「いいから来い」
そう言って偉そうなイケメンが私の手を掴んだ……瞬間。
───ぞわわっ
ばっしぃっ!!
私はその手を激しく払い除けていた。
裕「っ痛……!」
愛「あー、ごめん。俺他人に利き手触られんの無理なんだよね」
いや本当に。
身内ならともかく、他人に手を触られると拒絶反応起こるんだよね。
例え子どもでも。
それに、触られるって覚悟できてる時はまだここまでのことはないけど、突然やられると、ねぇ?
夜「さすがに今のは見過ごせないぞ」
えー……わざとじゃないんだよ? 条件反射だし。本能だし。
愛「元はと言えばその偉そうなのがいきなり触るからだろ?オレ、ワルクナイ」
ワルイニンゲンジャナインダヨ!
裕「え、偉そうなの……」
哲「せやけど払いのけるっちゅーのはやりすぎとちゃうん?」
愛「いや、故意ではない。身内じゃないやつにいきなり触られたら払うっていう流れが身についてるだけだ。俺が責められる謂れはない」
航「だけどなぁ……」
裕「いや、突然掴んだ俺が悪かった。すまない」
うん、別に謝ってもらわなくてもいいんだけども。
愛「俺は飯が食えればそれでいいから。とりあえずまだ食べるから話とやらは後にしてくれるか」
楓「えっまだ食べんの……」
イケメンズがまだなにか言ってたけど、しーらない。