舞蝶~絶望を知った女総長~ ※コメディあるZE☆

お仕事お仕事ぉ! ヒャッハァアァァァァア!!! ……はぁ……。








徹「それで、なぜ授業中の筈の愛乃さんがこの部屋にいるんでしょうかね……」

愛「いーじゃんいーじゃん。サボりなんてとーるもやったでしょ」

徹「まあそうですけども」

愛「それに私とーるより断然頭良いし……(笑)」

徹「ぐぅ抉ってくるぅっ!」

愛「はははははっ!!」


胸を抑えて悶絶しているとーるを見て、高笑いしながらくつろぐ。

そう、ここは理事長室。

この学校内で一番安全な場所だ。


徹「ところで、なんか飲み物飲むか?」

愛「お、ラッキー。なんでもいいよ」


とーるが部屋に置いてある冷蔵庫から飲み物を出す。
いつも思うけど、とーるって回復早いよな……。

とーるに手渡された本格タピオカミルクティーを飲む。
てかなんでこんなもんあるんだよ。


徹「最近タピオカ流行ってるよな。美味いか?」

愛「腹に入れば全て同じ」

徹「名言www」


でもくにゃくにゃしてるのはちょっと苦手かもなぁ。
それが好きって人もいるんだろうけど。


愛「そういやさ、なんか知らんイケメン共に目ぇつけられたんだけど」

徹「おっおっ? ついにあの愛乃さんにも浮いた話が??」

愛「ぶっ○すぞてめぇ」

徹「すいません」


まあ、そんな感じで談笑をしていれば、あっという間に夕方になっていた。


愛「仕事しないとだし、そろそろ帰るわ」

徹「はいよー。あ、これ寮までのマップ」

愛「サンキュ。んじゃまたな」

徹「おうよ」


私は理事長室を出ると、急ぎ教室へ向かう。
今日は会合がないから早く寝れるかな。
まあ、あんまり寝なくても大丈夫な体には“してある”し、もしもの時があれば睡眠が無くても大丈夫になる栄養剤も作ってあるから心配無用だ。
でも健康的にはちゃんと寝ないとなんだけどね。



どうやら、今はSHRの途中のようだ。
ま、SHRに出ようが出まいが帰る時間はそんなに変わらんでしょ。

私は構わずドアを開ける。
みんなの目線がすごいが、私を動揺させるにはまだまだ青いなっ!

SHRの指揮をしているのは翔馬だし、私の仕事事情も知ってるから、何も言わなくても帰してくれるだろう。

さて、仕事仕事〜(涙目
え? 社畜だって? いやいやまさか……ハッ確かに……!!

……これに関してはもうどうにもならないので、とりあえず諦めました。










「本城社長! こんばんは!」
「今日もお仕事お疲れ様です!」
「よっ! 社長、美人!!」
「社長ぉぉぉおお結婚してくださぁあぁあい!!!」


会社に着くと、まずは社員が手厚く迎えてくれる。
いらないと言っているのにこれだけは欠かせないらしい。
よく分からん。
てか後半なんなんだよもうお前ら帰っちまえ。
私はそれに笑顔で応えながら社長室に入る。

と、そこには謎のイケメンがっ!!



ってことはなく、普通に知り合いのイケメンがいた。


愛「あれ。来てたの、ライさん」

?「そりゃまあ一応秘書なんで」

愛「一応とは」


この人は秘書の頼野良樹(ライノ ヨシキ)さん。私はライさんと呼んでいる。
毒舌だが仕事は出来る。毒舌だが。


愛「でも昨日とか色々いない日の方が多いじゃん?」

頼「ダレノセイダト?」

愛「ア……ハイ、すみません……」


遠くに行かなければならないような仕事は全てライさんに回している為、ライさんはいないことが多い。
私は他にも色々しなきゃいけないから、そういうのはライさんに任せっきりだ。


愛「ま、でもそろそろ落ち着いてくる時期だから安心だね〜」

頼「その代わり接待が増えますけどね」

愛「まぁまぁ、そんときゃ私も忙しくない限りは一緒に接待するし」

頼「頼みますよ、本当。皆愛乃さんに懐きすぎてて来る度に愛乃愛乃うるさいんですから」

愛「頑張れwww」

頼「おい」


いやぁ、ライさんは苦労人ですねwww
え? 私? 振り回す方ですが??


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