舞蝶~絶望を知った女総長~ ※コメディあるZE☆
母「やっぱり愛乃は理解が早くて助かるわぁ」
理解の早い愛乃さん
☆SU☆TE☆KI☆
いつも母さんは急だから、実はまだ言ってないけど学校は今日からですよ〜とかすぐ分かっちゃうもんね。
えすぱ~だかんね。
愛「9時50分だけど遅刻乙」
だから私は時計が指している時刻を言った。
蒼「わぁぁぁあああ!!!!!! 遅れるぅぅぅううう!!!!!!」
今更か。
玲「愛乃、行くよ」
玲も私が今日から登校だと分かっているのか、私の手を引く。
愛、蒼、玲「「「行ってきます」」」
私はフードを被り、兄貴達の方を見た。
兄貴達も帰ってこなけりゃ良かったのにね。
恐らく私の初登校と言うことで家に帰ってきたんだろう。
今は玲に通学路を歩きながら学校のことを説明されている。
玲「理事長は徹さんだからね」
安曇 徹(アズミ トオル)
通称 徹さん
私は"とーる"か"徹"と呼んでいる
"蝶華"の9代目総長で私より弱い。
弱い。
私は歴代最強なので、9代目総長と9代目副総長をパシリとしてこき使っている。
ちなみに副総長は
永石 翔真(ナガイシ ショウマ)
通称 翔真さん
私はまぁ普通に"翔真"と呼んでいる。
愛「えっ?! あの馬鹿が?! やるじゃないですか。
確か翔真も教員免許持ってたよね? とーるに道連れにされてそう」
玲「ご名答。Sクラスの担任になってるよ」
Sクラス?
人をいたぶることが趣味なドSが集まるクラス?
翔真大変だなぁ。
玲「Sクラスは容姿端麗、運動神経抜群、成績優秀、族の幹部以上、ご令嬢だとか、とりあえず一般人より群を抜いて優秀な人が集まるクラスだよ」
あ、そういう事ね。
サドのSじゃなくてスペシャルのSね。
てか不良校なのにご令嬢いるんだ(引)←自分はご令嬢超えてもう既に社長。
とーる金かけたんだろーな〜。
あいつ無駄に金持ってるし。
蒼「着いたよー!」
おお、でかい。
そびえ立つ学校、いや、学園と言うべきか。
てか、
愛「門閉まってんじゃん」
徹さぁ、私が来ること分かってて閉めたんだよなぁ?
私が来ることを知ってたら教員連絡とかで開けとけって言えよ(怒)
玲「どうする? 飛び越える?」
愛「いや」
蒼「じゃあどうやって入るんだ?」
私おこだぞ。
門開けとかないからおこなんだぞ。
愛「分かんないか? 飛び越えないで入るっつう事は門が無けりゃあいいんだろ?」
蒼、玲「「ま、まさか……」」
二人とも顔面蒼白。
私は今、思いっきりの黒い笑顔をしていると思う。
私が今からする事は……まあ、強行突破だな。
徹、金持ってんだから大丈夫だろ。
愛「行っきマース★★★」
私のセリフに黒い星を3つほど出現させて門に回し蹴りをする。
ドガッシャァァアアアン!!!!!!!!!!!!
ものすごい音が鳴り響く。
意外と頑丈だったな。
校舎内からは音を聞きつけた多くの人がなんだなんだと顔を覗かせ始め、兄貴達よりも顔面蒼白。
勿論後ろにいる二人も「ほんとにやるとか……」と呆れている。
愛「兄貴、行こう」
私が歩き出すと、兄貴達はため息をついて着いてきた。
すると、突然声が聞こえて来た。
??「うぇぇぇぇええええ?!?!?! ナンデェェェェェエエエエ?!?!?!?!」
とぉ おぉ るぅ かぁぁ
理事長室の窓と思われる所から顔を出し、びっくりしている。
愛「おーい。徹ぅー」
低い声で言う。
徹「ひっ! はっはい!」
愛「てめぇさぁ、何門閉めちゃってくれてんのぉ??」
徹「もっ、申し訳ございませんでしたぁぁぁぁああああ!!!!!!」
徹めちゃめちゃ焦ってる。
ここでさらに煽ってみる。
ほぼ全校生徒と先生が見てるけどいいや。
おっ、翔真もいるなぁ。
愛「今からそっち行くから……覚悟、してろよ??」
私は思いっきり黒く笑い、校舎内へ入る。
教室では恐らく、わらわらと見物しようとしている生徒達を先生が必死に止めていることだろう。
先生頑張れ。←お前のせいだ。