舞蝶~絶望を知った女総長~ ※コメディあるZE☆


翔「静かに」


まさに族の総長って感じだった。


シーーーン……


翔真が声を発した途端、教室内が水をうったかのように静まり返ったのだから。

まあ翔真は副総長だけどな。


翔「全員揃ってるな。さて、学校が本格的に始まった途端の奇妙な時期だが転校生が来た」


そこで再びザワつく教室。

いちいち喋ってないといけないのかよ。

子供か。


翔「静かに!」


翔真が言うとまた静かになる。

あんなびくびくしてる翔真の意外な一面が見れたな。


翔「じゃあ転校生、入ってk…」










































……"敬語"は??






入って来いと言いかけた翔真に目と殺気と笑顔で訴えかける。


翔「すっ、すいません! 言い方を間違えましたっ!!」





クラスの皆さん
(((えっ?! あの永石先生に敬語使わせ、からの謝罪をさせた?!)))





翔「えっと、は、入ってきてくださいませ……?」



日本語どうした。

私は翔真を一瞥し、教室に入る。





「フード?」

「なんで顔かくしてんだ、あいつ?」

「こき使えるかな?」



最後のやつは恐らく自分が強いとか思っちゃってるイタイ奴だ。

まじ乙。


翔「じ、自己紹介をしてくだひゃい!!」


噛んだwww

私より緊張してどうすんだ、翔真。


愛「城ヶ崎 悠」


名前だけ言ってスマホに繋がっている黒いイヤホンを耳に宛がう。

イヤホンからは徹の服に事前に付けておいた盗聴器の音声が流れてくる。

私が盗聴器を改造して盗聴器を探知できないようにして、さらにそれをスマホで聞けるというものにしたのだ。

他にも翔真、蒼、玲、親父に着けている。まあ他にもいるが後々……。

盗聴器はスマホで、聞く人のモードを選ぶ事ができる。

便利だなあ。

今は徹モードだ。

これで悪事を働いても全て筒抜けだ((ニヤッ←サラッと言ってるけど一応犯罪

まあ単純に面白い事が好きなだけだが。←母が母なら子も子だった。

ただ、母さんだけは付けても秒で見つかって、


『あんたにこの技は百年早い』


とか言われた。

怖い。



翔「…ーい、ゆ…? ……おーい、悠さん?」


ハッとする。

意識飛んでた。


翔「自己紹介それだけ?」

愛「何か問題でも?」

翔「イエ、ナンデモアリマセン」

愛「よろしい。翔真、席どこ?」

翔「窓際の一番後ろデス」


ほう……。

そうか。

私は席に向かおうとする、が。

イヤホンから聞こえてきた声に固まる。



徹『愛乃のところ行っちゃおっかな?』


愛「げっ」


駄目だ。来るな。

絶ッ対に来るな!


徹『よし、行こ!』


おぃぃぃぃいいい!!!!

働け!

NEETか!暇人か!!

来んなぁぁぁあああ!!


徹『思い立ったらすぐ行動♪』


あれ?

自然と手がグーに…。

ムカついてるからかな?

丁度サンドバッグがこっちに向かってきている。

ふふふふふ♪


翔「ゆ、悠さん? 顔怖いし、座ってください??」

愛「それは出来ない」

翔「なんでですか?!」

愛「身の程知らずの馬鹿な阿呆が俺の所に来るから、かな♪」


教室中ハテナでうまった。

え?あ、阿呆??

って感じで。


覚悟してろよ、徹さんよぉ……

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