嘘ごと、愛して。
私が身代わりに学校に行くと両親から聞いた真凛は、私のことを守って欲しいと晴人さんに連絡してくれた。
だから私は晴人さんという協力者を得ることができた。絶対にひとりでは立ち向かえなかった。
「真凛、時間が欲しい。最善の方法を考えるから」
「ハル…」
「真凛も志真ちゃんも、学校にもう来ないで。危険だ」
「はい」
何か良い解決策を考えないと。
一刻も早く真凛が堂々と表を歩けるように。
「久しぶりに2人で話したいこと、あるでしょ。私、買い物行ってくるね」
「でも…」
「この時間、裕貴は塾に行ってる確率が高いし、大丈夫だから」
心配そうな顔をした2人に笑顔を向けて、リビングを出た。