彼を好きになるまであと、8秒.







優くんには、わかるんだろう。




そう思った瞬間、胸がキュゥーッとあたたかいもので締め付けられるような感覚に陥る。




私は、優くんに心配をかけたくなくて。




〖大丈夫だよ、ありがとう。〗




紙に書いて、隣の席にポンと投げる。




優くんのその心遣いだけで、私の不安だった心がゆっくりと薄れていく。



大丈夫だって。



そう思える。




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