彼を好きになるまであと、8秒.
「それに、あかりは、あいつのこと友達って言ってるけど、友達にドキドキはしないと思うけどな」
........確かに。
友達なのに、優くんにドキドキするのは、変かも。
じゃあ、あれは何だったんだろう。
私も優くんと一緒で実は友達とは、思ってなかったってこと?
だけど、友達と思ってないとしたら何なんだろう....
「まあ、ゆっくり考えなよ」
香織は、そう言って私の頭を優しく撫でた。
「でも......っ、」
正直、このままじゃあ頭が.....いや、胸のモヤモヤが残っただけで。
むしろ、この前よりも胸のモヤモヤが増えた気がする。
香織に見張られていることは、話せないから余計だ。