彼を好きになるまであと、8秒.
「さあ、あかり話しなさいっ」
お弁当箱を開けながら、私にそう言った香織。
あれから午前中の授業を受け、今はお昼休み。
いつもは、教室でお昼ご飯を食べるんだけど、今朝のこともあり、クラスメイトがジロジロと私を見る。
それが嫌で、誰もいないこの非常階段のところに来た。
今日からしばらくは、ここでお昼ご飯かな....
私もお弁当箱を開けながら、
「私も、よくわかってないの。
でもね、昨日........」
昨日の出来事を香織に話した。