彼を好きになるまであと、8秒.






高杉優には、拒否反応がでなかったーー。




私は、でなかった意味を込めてコクリと首を縦に振った。




「なんで、だろう?」




香織にわかるわけないのに、香織に向けて、ポロッと口から漏れる言葉。




「もしかしたら.....」



もしかしたら?



「学園の王子様が女だったりしてね」




香織は、面白そうにクスクスと笑う。




高杉優が、実は女.....?




ポカンと口を開けていると「冗談よ」と私のおでこを軽く指先で押すように叩いた。



< 40 / 180 >

この作品をシェア

pagetop