彼を好きになるまであと、8秒.






そう思っていることが顔に出ていたのか。



「そうでもしないと、あかりと話せないんだよな。
あかりすぐ逃げるし.....」



それがどこか寂しそうな声に聞こえた。




「で、も.....」



「あそこだったら、周りからも見えることもないし、行こう」




私の意見を聞く前に、小さな公園に向かって歩き出す高杉優。




私の話も聞いてよ.....!



と、心の中で叫んでみる。




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