彼を好きになるまであと、8秒.
「ここ座ってて。
俺、そこの自動販売機で飲み物でも買ってくる。」
私は、公園にポツリとあるベンチに座る。
ふと、周りをみわたしてみる。
確かにここなら、木が陰になって周りから見えることはない。
数秒だけ待っていると、飲み物を持って来て私に渡しながら、隣にゆっくりと腰を落とした。
「あり、がとう」
彼の目を見ては言えないけど、買ってきてくれたんだから、お礼は言わなくちゃね。
それに、お金も返さなきゃ...