彼を好きになるまであと、8秒.
「私、男の子が苦手で....っ。
昔に男の子で、怖いことがあって....
それから、男の子と、目が合わせられない、のっ、」
ついでに、触れられたりすると、拒否反応がでることも言った。
「.......っ、ごめん」
申し訳なさそうに、顔を歪めて謝ってきた高杉優。
なんだろう。
高杉優でも、謝るんだ....って思った。
学校でのイメージが違う....気がする。
なんていうか......素直?
「でも、俺が触れても拒否反応でなかった、よな?」
チラリと彼の顔を見ると、どこか嬉しそうにニヤリと笑っている。