彼を好きになるまであと、8秒.






「いつものように駅に行ったら、高杉優がいたの。」



「ん?駅にいたの?」




私は、コクリと頷く。




「学園の王子さまって、あかりの駅知らないはずでしょ?」



「あ、それはねーーー」




昨日の出来事を全て、香織に話した。






「はっは~ん」



話し終えた途端、意味がありげな顔でにやにやとしている。



「な、なに?」



「いや、学園の王子様も頑張るんだなって思ってね」




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