彼を好きになるまであと、8秒.






「ん?」



「今日は、香織と.....帰る、」



「..........わかった」




少し......いや、かなりの間があったけど、わかってくれたみたい。




「ただし」




ん?




「俺のことは、優って呼んで」



「ふぇ?」



「ほら、呼んでみて?」




私の顔を覗き込みながら、そう問いかけるように言った。



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