彼を好きになるまであと、8秒.
「私の親友だもの、当然でしょ」
照れたように、優しく微笑んだ香織。
ふふっ。
親友だって。
香織も私と同じで、そう思っていてくれてたのを知って、嬉しく思う。
しばらくすると朝のHRが始まるチャイムが鳴った。
「おはよう。
今日は、次の時間を使って席替えをしようと思う」
チャイムと同時に教室に入ってきて、そう言った担任の先生。
今日は、1時間目から先生の授業の日。
授業の時間を使って席替えをするってことだと思う。
先生のその一言で、ザワザワとしだすクラスメイト。