彼を好きになるまであと、8秒.






「私の親友だもの、当然でしょ」




照れたように、優しく微笑んだ香織。




ふふっ。
親友だって。



香織も私と同じで、そう思っていてくれてたのを知って、嬉しく思う。




しばらくすると朝のHRが始まるチャイムが鳴った。




「おはよう。
今日は、次の時間を使って席替えをしようと思う」




チャイムと同時に教室に入ってきて、そう言った担任の先生。




今日は、1時間目から先生の授業の日。
授業の時間を使って席替えをするってことだと思う。




先生のその一言で、ザワザワとしだすクラスメイト。



< 98 / 180 >

この作品をシェア

pagetop