フェイス
彩羽はう~んと、唸り声を上げた。
付き合うかどうかという問題になると、悩むのもわかる。
山田君は悪い人じゃないけれど、これと言った特徴もない。
「とりあえず、見た目は?」
そう聞くと、彩羽がポッと頬を染めた。
「うそ。彩羽って山田君みたいな見た目が好きだったの!?」
「葉月、声大きい!!」
そう言われて慌てて口を手で覆い隠した。
目立たないし大人しい。
けれど、見た目も悪いワケじゃない。
眼鏡の下の目はパッチリとした二重で女の子のように可愛いから、時々女子生徒たちの話題にも上がっている。
付き合うかどうかという問題になると、悩むのもわかる。
山田君は悪い人じゃないけれど、これと言った特徴もない。
「とりあえず、見た目は?」
そう聞くと、彩羽がポッと頬を染めた。
「うそ。彩羽って山田君みたいな見た目が好きだったの!?」
「葉月、声大きい!!」
そう言われて慌てて口を手で覆い隠した。
目立たないし大人しい。
けれど、見た目も悪いワケじゃない。
眼鏡の下の目はパッチリとした二重で女の子のように可愛いから、時々女子生徒たちの話題にも上がっている。