フェイス
☆☆☆

どうにかユナのフェイスがくっつき、あたしは勇との約束場所にきていた。


約束時間までまだ15分もあるのに、勇はすでに到着していた。


「ユナちゃん!」


大勢の人の中からあたしの姿を見つけて勇が手を振った。


ほらね、あたしはこんなにも勇から愛されてる。


あたしは小走りに勇の元へと急いだ。


「勇君早いね。あたし遅刻したのかと思った」


「そんなことないよ。俺が楽しみすぎて早く来ただけ」


勇はそう言って頬を赤らめた。


「今日はどこへ行くの?」
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