フェイス
「葉月、その顔どうしたの!?」
「ちょっと荒れちゃった」
「ちょっとって、どうやったらそんなことになるのよ!」
慌ててかけて来るお母さん。
「大丈夫だよ。クリームとか塗れば治まるんだから」
「市販のクリームで治るわけないでしょ!?」
あたしを心配するせいか、声が大きくなっている。
あたしは思わず顔をしかめてしまった。
どれだけ怒鳴られたって、フェイスの事を話すわけにはいかない。
「明日病院へ行きましょう」
「明日は学校だよ」
「午前中だけ休めばいいでしょ。なにかのアレルギーかもしれないんだから」
「……わかったよ」
あたしはお母さんに根負けして、そう答えたのだった。
「ちょっと荒れちゃった」
「ちょっとって、どうやったらそんなことになるのよ!」
慌ててかけて来るお母さん。
「大丈夫だよ。クリームとか塗れば治まるんだから」
「市販のクリームで治るわけないでしょ!?」
あたしを心配するせいか、声が大きくなっている。
あたしは思わず顔をしかめてしまった。
どれだけ怒鳴られたって、フェイスの事を話すわけにはいかない。
「明日病院へ行きましょう」
「明日は学校だよ」
「午前中だけ休めばいいでしょ。なにかのアレルギーかもしれないんだから」
「……わかったよ」
あたしはお母さんに根負けして、そう答えたのだった。