フェイス
カナタ先輩が飲み物を注文してくれている間、美春先輩はあたしをジロジロと見て来ていた。


まるで品定めされているような気分になる。


「あなた、本当に同じ学校の2年生?」


「そうですよ。学校内ではあまりお会いしませんよね」


あたしはニッコリと笑ってそう返事をした。


「それにしては見た事がないけど」


美春先輩はそう言い、指すような視線を向けて来る。


「あたしだって、知らない先輩は沢山いますよ? お二人は有名だから知ってますけど」


そう言い、運ばれてきたクリームソーダをひと口飲んだ。
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