フェイス
《それなら、あたしと付き合ってくれる?》


それだけの短いメールを送ってみた。


すると、すぐに返信が来た。


《もちろんだよ!》


「ふふふっ……当然だよね。だってユナは勇好みの女の子なんだから」


ついに勇を彼氏にすることができたんだ。


勇はカナタ先輩と違って奥手だから、ちょっと時間がかかってしまった。


けれど、これで2人とも手に入れることができたんだ。


ナナはカナタ先輩と。


ユナは勇と。


だけど実はあたしなんだ。


2人ともあたしと付き合っているんだ。

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