フェイス
生まれつき可愛い顔をしている梓は、それに気が付いていないのだ。


あたしだって最初から諦めているワケじゃないのに。


「なにも知らないくせに」


あたしはそう呟いて、デート用の服に着替え始めたのだった。

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