フェイス
涙
翌日、あたしはいい気分で学校へ来ていた。
けれどフェイスについては誰にも話せない。
親友である梓や彩羽にだって話せることじゃなかった。
もし話してフェイスのことが広まったりしたら、みんなが購入してしまうかもしれない。
そうなることは避けたかった。
「あれれ? 今日の葉月は可愛いね?」
梓がそう声をかけて来たのであたしは「そうかな?」と、首を傾げた。
「うん。新作リップ使ってる?」
さすが梓だ。
新作のメーク道具も把握していて、すぐに気が付く。
実は昨日服を買うついでにフェイスに合うリップも購入したのだ。
けれどフェイスについては誰にも話せない。
親友である梓や彩羽にだって話せることじゃなかった。
もし話してフェイスのことが広まったりしたら、みんなが購入してしまうかもしれない。
そうなることは避けたかった。
「あれれ? 今日の葉月は可愛いね?」
梓がそう声をかけて来たのであたしは「そうかな?」と、首を傾げた。
「うん。新作リップ使ってる?」
さすが梓だ。
新作のメーク道具も把握していて、すぐに気が付く。
実は昨日服を買うついでにフェイスに合うリップも購入したのだ。