フェイス
☆☆☆
個室に入ってホッとため息を吐き出した。
梓があたしのことを可愛いと言えるのは、自分の方が可愛いと理解しているからだ。
本当に可愛い子を見た時には焦りの方が大きくて、お世辞なんて言えなくなるだろう。
「ふんっ、偽善者が」
あたしはそう悪態づきトイレの水を流した。
「美春大丈夫?」
そんな声が個室の外から聞こえてきて、あたしはハッとした。
美春って、美春先輩のことだろうか?
3年生の階だってトイレはあるのに、なんでわざわざ2年生の階に?
そう思い、聞き耳を立てる。
個室に入ってホッとため息を吐き出した。
梓があたしのことを可愛いと言えるのは、自分の方が可愛いと理解しているからだ。
本当に可愛い子を見た時には焦りの方が大きくて、お世辞なんて言えなくなるだろう。
「ふんっ、偽善者が」
あたしはそう悪態づきトイレの水を流した。
「美春大丈夫?」
そんな声が個室の外から聞こえてきて、あたしはハッとした。
美春って、美春先輩のことだろうか?
3年生の階だってトイレはあるのに、なんでわざわざ2年生の階に?
そう思い、聞き耳を立てる。