フェイス
☆☆☆
一旦輪を抜けてトイレへ向かったあたしは、鏡の前に立っていた。
焦ってフェイスを付けてきたものの、それはとても綺麗に装着されている。
誰がどう見てもあたしだとは思わなないだろう。
それを確認して、ホッと安堵のため息を吐き出した。
1度勇と視線が合ってから、何度かこちらを見られているような気がしていた。
もしかしてバレてしまったのではないかと、不安になっていたのだ。
でも、気のせいだったようだ。
手を洗ってトイレから出る。
「ねぇ君」
途端にそう声をかけられて、小さく悲鳴を上げていた。
一旦輪を抜けてトイレへ向かったあたしは、鏡の前に立っていた。
焦ってフェイスを付けてきたものの、それはとても綺麗に装着されている。
誰がどう見てもあたしだとは思わなないだろう。
それを確認して、ホッと安堵のため息を吐き出した。
1度勇と視線が合ってから、何度かこちらを見られているような気がしていた。
もしかしてバレてしまったのではないかと、不安になっていたのだ。
でも、気のせいだったようだ。
手を洗ってトイレから出る。
「ねぇ君」
途端にそう声をかけられて、小さく悲鳴を上げていた。