フェイス
気になる子
勇とユナはきっとうまくいくだろう。


今日帰ってユナとしてメールの返事をするのが楽しみだ。


そう思いながら、あたしは彩羽と2人で中庭に出てお弁当広げていた。


今日はとてもいい天気で外に出るのが気持ちいい。


木製のベンチに座って2人でご飯を食べていると、近くから男子生徒たちの話声が聞こえて来た。


視線を向けると、カナタ先輩と数人の男子生徒たちが歩いてくるところだった。


あたしたちと同じ考えだったのか、手にはコンビニの袋が握られている。


ドキドキしながら目の端で確認していると、思っていた通り隣のベンチに腰をかけた。


「カナタ先輩だ」


彩羽が小さな声でそう呟いた。


相変わらずカッコいい。


学年1は破られていない。
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