絶対彼氏
「なんかいきなり商売っぽくなったね」


あたしは苦笑いを浮かべてそう言った。


キャンペーン中の商品の売り出しそのものだ。


しかし、成美の興味は途絶えていなかった。


「アンドロイドだって! 面白そうだね」


「だろ? 1度やってみたかったんだよこれ。カレン、どうだ?」


雄大の言葉にあたしは目を見開いた。


どうだと言われても、どうとも答えようがない。


「自分でやればいいじゃん」


そう答えてそっぽを向いた。


アンドロイドなんて全然興味がなかった。
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