絶対彼氏
「じゃあさ、お金は俺ら3人で出すってどうだよ」


ふと思いついたように雄大がそう提案してきた。


「えぇ!?」


あたしは1度も買うなんて言ってないのに!?


そう続けようとしたのに、成美の声にかき消されてしまった。


「いいね! そうしようよカレン!」


そう言ってまたあたしの肩をバンバン叩く成美。


「3人で割ると1人2万円だぞ。これで好きな奴と付き合えるなんて、安いもんだろ」


「本当だよねぇ。元々そんなに高くなかったし、カレンラッキーじゃん!」


「ちょっと2人とも、勝手に話を進めないでよ」


あたしは慌てて2人の間に割って入った。

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