絶対彼氏
別にいなくていいんじゃないか。


だって、アンドロイドが本物のあたしになってくれるんだから。


そう考えた瞬間、忘れていた光が見えた。


そうだ、そうだよ。


なんでここにいなきゃいけないの。


あたしはもう1人いるんだよ。


それなら、ここにいる必要なんてないんだよ。


「ははっ……あははははは」


それは数週間ぶりの笑顔だった。
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