絶対彼氏
けれど、2人は完璧を求めている様子だ。


「カレン、なにか話かけてみろよ」


「話しかけるって言っても……」


本物の洋二とだって挨拶程度しか会話がない。


それなのに、アンドロイドと何を会話すればいいのかなんて、わからない。


「とりあえず、段ボールから出してあげようよ」


成美の言葉にあたしは頷いた。


確かに、このままじゃかわいそうだ。


「えっと……洋二?」


「なに?」


首を傾げてそう返事をする洋二にドキンッと心臓が跳ねた。
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