絶対彼氏
「本当だ」


気が付けば成美も洋二の体をベタベタと触っている。


「ちょっとやめてよ2人とも。洋二はあたしの彼氏なんだから」


そう言ってしまってから、ハッと我に返った。


2人がニヤニヤとした笑みをこちらへ向けている。


「別に、アンドロイドなんて彼氏じゃないけどさ」


慌ててそう付け足すけれど、もう遅い。


あたしはこの洋二を自分の彼氏だと思って見ているのだ。


「カレン」


突然洋二にそう呼ばれてビクリと体が跳ねてしまった。
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