復讐日記
あたしはそう言い、左右に首を振った。


「隠さなくってもいいのに」


「本当に、違いますって」


そう言いながらもニヤケ顔が治まらない。


周囲からデートだと思われても仕方がなかった。


レジの点検を取り、誤差がない事を確認するまでがアルバイトのあたしの仕事。


「じゃあ、先に失礼します」


まだ仕事が残っているパートさんたちへ向けてそう言い、ロッカールームへ急いだ。


あたしをイジメていたあいつと会うのも久しぶりだ。


中学までは一緒だったから時々校内で見かけていたけれど、高校は別だったから2年間は会っていないことになる。
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