復讐日記
鼻歌交じりに外へ出て、寒さに首をすぼめた。


あたりはオレンジ色に染まっていて、寒さも強くなってきている。


パートさんが蛇の死骸があったと教えてくれた歩道へ出た時、まだそれがあることがわかった。


想像よりもずっと大きな蛇で、車に轢かれたのか頭部が潰れている。


誰も掃除したがらないのも理解できた。


しばらくその場に立っていたあたしだけど、不意に自分の両足が動き出した。


それと同時に歩道の逆側から1人の男の人が歩いてくるのが見えた。


近くにある男子高校の制服を着ている。


男は耳にイヤホンをつけ、スマホを見ながら歩いてくる。


周りの様子なんて全然見えていないようだ。
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