復讐日記
☆☆☆

確かに存在していたハズの雑貨屋が消えていた。


そんなことあり得ない!


そう思いながらも男子生徒の言葉が気になったあたしは、家に戻って雑貨屋について調べていた。


前に調べた雑貨店のリンク集から飛べばいい。


そう、思ったのに……。


「ない」


スマホ画面を食い入るように見つめてそう呟いた。


ここに貼られていたハズのリンクがないのだ。


どこを探しても見当たらない。


雑貨屋の薄汚れた看板を思い出し、店名を打ち込もうとするけれど指が途中で止まってしまった。


確かにこの目で看板を見たハズなのに、全く思い出すことができないのだ。

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