復讐日記
背中に冷たい冷や汗が流れて行く。


なんで思い出せないの!?


あの奥さんの顔も、店内の様子もしっかりと覚えてるのに!


店名を打ち込もうとした指が細かく震えだす。


どうしても思い出せない。


こんなこと、あり得ないのに!


「誰か……助けて」


小さな声で呟いた。


花音。


宏哉。


……剛。
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