復讐日記
「今日の日記にはなんて書いたっけ」


出勤前、あたしは日記を読み直した。


今日の日付で書かれているのは、中学時代クラスカーストトップになっていた女のことだった。


別にイジメられていたワケじゃないけれど、あたしはずっとこの女が嫌いだった。


プライドが高く、人を見下したような態度をとる女。


同級生たちはあの女が社長の娘だということで、媚びを打っていた。


それでますますあの女は調子に乗ったのだ。


クラスメートたちをパシリのように扱っていたことを、今でもよく覚えている。


今日はあの女が用水路に流される番だった。
想像しただけで面白い。
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