復讐日記
高校生になったからといってバイトをする理由なんてどこにもないはずだ。


あたしの質問に智子の表情が曇った。


「あまり、経営が良くないらしくて」


とても小さな声でそう言った。


「へぇ? そうなんだ?」


日記に書いた時に、智子の父親の会社が危ないということはすでに調べてあった。


だからあたしは、智子が同じバイト先に来るように日記に書いたのだ。


プライドの高い智子がバイトをする。


それだけで屈辱的なハズだった。

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